時代は確実に変わってる…7年前のモード誌からみた「今のファッション」との決定的な違い

 

こんにちは、ビューティーライターのマキです。

 

いつも雑誌は何年かに一度処分していますが、デスクの引き出しに一冊のモード誌を見つけました。

『ハーパースバザー2010三月号』、特集は『大人のミニ入門』です。

 

なんと7年前のもの!

おそらく気に入ったのでこれだけとっておいたのでしょう。

 

7年前のファッションもそんなに変化なし⁉︎

 

2010年といったら、バンクーバーオリンピックの年。

浅田真央さんが銀メダルを獲得しました。

 

7年といったら、生まれた子供が小学校低学年になるという膨大な時間です。

さぞかしファッションも古くなっていることだろうと、

パラパラめくってみると・・・

 

そうでもない!

登場するファッションブランドもだいたい一緒で、

白×黒のミニマルもあれば、ミニタリーなカジュアルもあり、

ドレッシーなフリルやレースもあり、

ファッションから少し離れた人なら、ほとんど今月号と見分けがつかないのじゃないかと思うくらい。

 

最新の流行って一番古くなりそうな気がしませんか。

けれど雑誌自体が完成されているからか、モード誌は古くならないものですね。

 

1周まわるほどの時間ではないから、ファッションの大流はあまり変わっていないのかもしれません。

 

ただ確実に変わっていることもある!

7年前、自分もそのような雰囲気の中にいたということも含めて、いろいろファッションの変遷を感じずにはいられません・・・笑。

 

今回は、その雰囲気の違いをまとめてみたいと思います。

 

7年前と今のIN and OUT!

 

とにかくヒールが高い!

 

7年前のモードはとにかくヒール、ヒール。ヒールの靴しか出てきません。

しかも14㎝くらいの高いピンピールです。

今って14㎝のピンヒールを普通に履いている人っているのでしょうかね。

街で見かけることはあっても、おしゃれ系の人では皆無な気がします。

 

今ではすっかりスニーカーズの私も、以前は絆創膏を供にヒールをよく履いていました。

なんであんなに歩きにくい靴を、たくさん歩かなければいけない時代に履いていたのだろうと思うことがあったのですが、

そういう時代だったのですね。ヒールを履くのが素敵という時代でした。

 

あんなに素敵だと思っていた高いピンヒールも

7年経つと、色あせてすっかり何がいいのか・・・という感じですね。

 

 

大人はジャケットの時代だった

 

時代は確実にスポーティでカジュアルになっているということも実感できました。

7年前の誌面にはやたらとジャケットばかりでてきます。

ミニドレスにも、デニムにも、フェミニンスタイルにもとにかくジャケットをオン。

大人の女性はジャケットがマストのアイテムだったのです。

 

今はジャケットが少々堅苦しい気分になっています。

もちろん、お仕事着は関係ありませんが、お仕事限定という空気感がありますよね。

 

MA-1やニットカーデのトレンドもカジュアルな流れですね。

ジャケットの類のものはトラッドのようなスタイルだったり、トレンドの中では少数派。

 

またスポーティという流れでは、絶対出てこなかったのがスウェット。

「スウェット素材なんて・・」という声が雑誌から聴こえてきそうです。

 

そう、全体的にキメキメなのです。服も靴もかっちりと気合いが入っていて、今の感覚からすると、キメすぎ。

今の時代は肩の力を抜いた超イージーモードだと思います。

今は上下スウェットで外出できる時代ですからね。

 

 

大胆になっている“肌出し”の変遷

 

全体的に抜け感がないのは、カッティングについても同じです。

今の肩出し、背中だし、デコルテ出しに慣れていて、

7年前のファッションがあまりにも真面目に見えてしまう。

肌を出すバリエーションがホルターネックやミニスカートだけ。

 

この時代だと今の肌出しは、だらしないということになったに違いないと思います。肌出しという面でも時代は少しずつ大胆に変化しているのがわかります。

 

素材やカラーも、今は柔らかそうなソフトカラーで繊細なディティールがあって、素材もシルエットもふんわりとしてどことなくセンシャルな感じ。

 

グレージュやくすみカラーなど肌馴染みが良いものが増えましたよね。

7年前は結構インパクトのあるカラーが多いです。

淡いパステル系は春なので一応ありますが、スキンカラーはメインではありません。

 

 

眉がぜんぜん違う!スモーキーアイで強いアイメイク

 

最後にメイクを見てみましょう。

決定的に違うのは眉。眉はかなり印象のない細眉というか、ほぼ描いていないかのような眉です。

眉マスカラで消しているショットもあります。

その代わり、アイメイクが濃くてスモーキーアイにしたり、黒で囲んだりしているのが特徴です。

モード誌なので、赤リップもありますが、メインではなく、やはり強いアイメイクが中心です。

 

今から見ると、ロックな雰囲気に思いますが、当時は多分普通だったことでしょう。ここは結構今と大きな違いを感じます。

 

さらに血色というワードがまだなかったのかもしれません。

全体的にチークレス。

唇も薄く描いていて、眉もないので、少しやつれているような印象が残ります。

 

7年前は遠いかのようにして東日本大震災の前年ですから、

大人の皆さんにとってはそれほど遠い日ではないですよね。

 

細部においてはファッションの意識の変化を感じることができました。

私もその頃、高いジャケットに投資して、「一生のアイテム」と思っていました、そういえば。

それからしばらくするとジャケットの出番はぐっと減って、クローゼットに。

 

7年前にタイムスリップして、

当時の感覚を呼び起こしてみたら、なんとなく実感できるはずです。

確かに今と同じではなかったような気がしませんか。