
SNSで海外インフルエンサーのファッションを見ていると、「この人、骨格ストレートっぽい体型なのに、骨ストが苦手と言われる服をすごくおしゃれに着こなしている!」と感じることはありませんか?
例えば、ボリュームのあるフリルブラウスやハイネックトップス、オーバーサイズジャケットやアメリカンスリーブなど。
日本の骨格診断では「着こなしが難しい」と言われるアイテムも、海外の女性は自然に取り入れています。
「骨ストなのになぜ?」と思ったことがある人は少なくないはず。そこには、日本と海外で大きく異なる様々な要因が関係しています。
今回は骨ストの海外女性がなぜ骨ストNGな服を着てもおしゃれに見えるのか、その理由を分析していきます。
1. 欧米ブランドは「立体的な体型」を想定した服作りが多い
海外の女性が“骨スト向きではない服”を着こなしている理由のひとつが、そもそもの服の設計の違いです。
日本で販売されている服は、日本人女性の平均的な体型に合わせて作られているものが多く、肩幅がコンパクトで身幅が細め、袖丈が短めで華奢に見えるシルエットを意識したデザインが多くあります。
一方、欧米ブランドでは、立体的な体型を想定し、肩まわりにゆとりがある、胸まわりに立体感がある、また腰位置を高く見せたり、手脚の長さを活かしたパターンが多く見られます。
そのため、骨格ストレートの特徴と言われる、上半身に厚みがある、肩や胸に立体感がある、メリハリのある体型の人が、自然にフィットするアイテムが見つかるのです。
つまり、どのようなデザインにおいても、「骨ストだから似合わない」ということが起こりにくいと言えます。
2. 海外でも「似合う・似合わない」は意識されている。ただし基準が違う
「海外では体型を気にせず好きな服を着ている」というイメージがありますが、実際には海外にも体型に合わせたファッションの考え方があります。
代表的なのが、以下のようなBody Shape(ボディシェイプ)です。
・Apple(りんご型)
・Pear(洋梨型)
・Hourglass(砂時計型)
・Rectangle(長方形型)
例えば、「ウエストを強調するとバランスが良い」「肩を見せると華やかになる」「Aラインが似合いやすい」など、自分の体型の特徴を活かす考え方があります。
ただし、日本の骨格診断とは少し方向性が異なり、日本では、「自分の骨格に合う服を選ぶ」という考え方が強い一方、海外では、「自分の魅力をどう見せるか」という視点が強くあります。
3. ブランドが目指す“美しいシルエット”が違う
日本と海外では、「スタイルが良く見える」の基準にも違いがあります。
日本では、細く見えたり、華奢に見える、すっきり見えることが好まれる傾向があります。
一方、海外では、メリハリのあるラインや健康的な肉感、肩や背中の美しさ、ボディラインの存在感も魅力として評価されます。
例えば、日本では「肩が大きく見える」と感じるパワーショルダージャケットも、海外では「堂々としていてかっこいい」「スタイルを活かしている」と捉えられることがあります。
同じ服でも、目指しているシルエットが違うことで印象が変わるのです。
4. 海外は「体型を隠す」より「活かす」ファッション文化
海外ファッションでは、体型を完全に隠すよりも、自分の特徴を魅力として見せるスタイリングが多く見られます。
例えば、胸元を見せるトップスやウエストラインを強調するワンピース、ヒップラインを活かすデニム、ボディラインが出るニットなど。
日本では「体の厚みが目立つ」と感じるアイテムでも、海外では「女性らしいシルエット」として楽しむ人が多くいます。
もちろん海外でも体型への悩みやコンプレックスはあります。
しかし、「隠すこと」だけではなく、「自分らしい魅力として見せる」という考え方がファッションの中に根付いているのです。
5. 海外の骨ストさんは日本人より着こなしやすい場合もある
骨格ストレートの特徴は世界共通ですが、全体のプロポーションによって服の見え方は変わります。
海外の女性といっても様々ですが、高身長、手脚が長い、肩幅と身長のバランスが良い、立体的なボディラインを持つ人も多く、骨ストNGなボリュームのある服でも比較的全体のバランスが取りやすい場合があります。
例えば、オーバーサイズジャケットやロングコート、ワイドパンツなどは、縦のラインを作ることでスタイリッシュに見えます。
ただし、もちろん「海外体型なら何でも似合う」というわけではなく、海外インフルエンサーも、サイズ感や丈、シルエットを調整しながら自分に似合う着こなしを作っています。
6. 同じフリルブラウスでも海外ブランドだと印象が変わる?
「フリルブラウスは骨ストには難しい」と言われることがあります。
理由は、胸元にボリュームが出て、上半身が大きく見えるためです。
しかし、海外ブランドではフリルの入り方や生地感、肩まわりの設計によって、立体的な体型でも着やすいデザインが見つかるということも少なくないようです。
海外のデザイナーズブランドではなくても、例えば、パターンやシルエットが海外的なZARA、H&M、GAP、COS、Banana Republicなどでもこれまでとは違った印象になるかもしれません。
このように様々な要因から、海外の骨スト女性が「骨ストNG」といわれる服を着てもおしゃれに見える理由があることがわかります。
まとめると、
・海外ブランドは立体的な体型を想定した服作りが多い
・体型診断の考え方が日本とは違う
・美しいシルエットの基準が違う
・体型を隠すより魅力として活かす文化がある
・ブランドごとに服の設計が違う、ということがあるようです。
骨格診断は、自分に似合う服を探すための便利なヒントです。
しかし海外の女性の着こなしから「骨ストだから着られない」と決めつける必要もないとも感じるのではないでしょうか。今まで避けていたアイテムも「もしかしたら日本(ブランド)限定なのかも」という視点は新しい気づきになるはずです。
〈骨ストシリーズ〉







