
一度はクローゼットから姿を消した「ペプラム」が、今またトレンドに復活しています。
ウエストをきゅっと絞り、裾に向かってふわっと広がるペプラムトップスは、女性らしいシルエットをつくってくれる人気アイテム。かつて大人のきれいめスタイルで一世を風靡しただけに、「懐かしい」「ちょっと古く見えそう」と感じる人もいるかもしれません。
実際、ペプラムは合わせ方によっては、フェミニンになりすぎたり、オケージョン服のような、いわゆる“参観日風”のコンサバスタイルに見えてしまうことも。
今シーズンのスタイリングはペプラムの女性らしさを盛らない方向へシフト。さらに異なるテイストを掛け合わせると今年らしいスタイルに近づきます。
現在のトレンドシルエットを意識すれば、ペプラムの印象はぐっと新鮮になります。
今回は、秋冬トレンドに復活したペプラムを「可愛すぎる」「古く見える」「参観日っぽい」を回避する、今っぽい5つの攻略法を紹介します。
① マニッシュに振って「甘さ」を引き算する
ペプラムを今っぽく見せる最も簡単な方法のひとつが、ボトムをマニッシュにすること。
ペプラムはそれ自体に女性らしいウエストラインとフレアがあるため、ボトムまで細身できれいめにすると、どうしてもフェミニンな印象が強くなります。
そこで合わせたいのが、ストレートパンツやワークパンツ、ワイドパンツなど、メンズライクなシルエットのボトムです。
たとえば、コンパクトな黒のペプラムトップスに、ゆったりとしたワイドパンツを合わせれば、トップスの女性らしさとボトムのボリューム感が対照的なスタイルに。
ワークパンツなら、さらにカジュアルなニュアンスが加わり、ペプラムの「きちんと感」をほどよく崩せます。
ハーフパンツを合わせるのも今っぽい選択肢。膝上〜膝丈くらいのハーフパンツと合わせれば、ペプラムの甘さを残しつつ、軽快でモダンな印象になります。
ポイントは、「女性らしいトップス×メンズライクなボトム」というコントラスト。
ペプラムをフェミニンにまとめるのではなく、あえて異なる方向に振ることで、古さを感じさせないスタイルになります。
② スポーティーな要素を投入して「きれいめ感」を崩す
ペプラムが参観日風に見えてしまうのを防ぐには、スポーティーなアイテムをプラスするのも効果的。
たとえば、ペプラムトップスにワイドパンツを合わせたきれいめコーデに、ハイテクスニーカーやキャップ、ナイロンバッグなどを投入するだけでも、全体の雰囲気が大きく変わります。
特におすすめなのがスニーカー。
パンプスを合わせれば一気にコンサバ方向へ寄ってしまうようなペプラムにもスニーカーを合わせることで、ほどよく力の抜けた現代的なスタイルになります。
キャップをプラスするのも効果的です。
ペプラムのエレガントな印象に、キャップのストリート感をぶつけることで、甘さを中和できます。
③ シック&モードに寄せて辛口に仕上げる

フェミニンなペプラムを大人っぽく着たいなら、シック&モードなアイテムと合わせるのもおすすめです。
特に使いやすいのがブラック。
黒のペプラムトップスに黒のストレートパンツを合わせたり、レザーパンツやレザースカートを合わせたりすると、甘さを抑えたシャープなスタイルになります。
さらに、スクエアトゥのシューズやシルバーアクセサリー、ミニマルなバッグなど、直線的で無駄のないアイテムを加えると、ペプラムの印象が一気にモダンに。
ここで大切なのは、「女性らしい服だから、靴やバッグも女性らしく」という組み合わせを避けること。
華奢なパンプスや小さなチェーンバッグなどで全身をまとめるよりも、少し存在感のある靴やバッグを選んだほうが、今っぽいバランスに仕上がります。
色も黒だけでなく、チャコールグレー、ブラウン、ネイビーなど、落ち着いたニュートラルカラーを選ぶと、ペプラムの甘さがぐっと控えめになります。
④ デニム&ラフなアイテムでカジュアルに

ペプラムを日常的に着こなしたいなら、デニム合わせはかなり有効です。
ペプラムにセンタープレスパンツ、パンプス、きれいめバッグ……というように、全身を「きちんと感」のあるアイテムで固めるのではなく、あえてダメージデニムやワイドデニム、バギーデニムなど、ラフなボトムを合わせます。
特に今っぽく見せるなら、スキニーデニムよりも、ゆったりとしたワイドシルエットがおすすめ。
コンパクトなペプラムトップスにワイドデニムを合わせれば、上半身はすっきり、下半身はゆったりというメリハリのあるシルエットがつくれます。
さらにスニーカーを合わせたり、Tシャツをレイヤードしたりすれば、よりカジュアルな雰囲気に。
今っぽいアイテムと合わせて、新しいバランスに
きれいめなペプラムだからこそ、あえてラフなアイテムを合わせる。
この「ドレスダウン」が、ペプラムを今のファッションに取り入れる大きなポイントです。
⑤ 「ロング&リーン」で甘さを抑え、縦長シルエットに
ペプラムの甘さを抑える方法は、ボリュームのあるパンツだけではありません。
縦長の「ロング&リーン」なシルエットをつくることでも、ぐっと大人っぽく見せられます。
合わせやすいのは、ストレートパンツやセンタープレスパンツ、Iラインスカートなど。
ペプラムの裾には自然な広がりがあるため、ボトムまでフレアやギャザーのあるものを選ぶと、全体が甘くなりすぎてしまいます。
そこで、ボトムはすっきりとしたストレートラインに。
特に注目したいのが膝丈スカートです。
ペプラムトップスに膝丈のIラインスカートを合わせると、ミニスカートほど若々しくなりすぎず、ロングスカートほど重くもならない、今っぽいバランスがつくれます。
足元にロングブーツやシンプルなシューズを合わせれば、さらに縦のラインが強調されます。
「ペプラム=ふんわり可愛い」というイメージを、シャープな縦長シルエットで更新するのがポイントです。
ペプラムを今季らしく着るなら、トレンド感のあるボトムを取り入れるのもおすすめです。
まず注目したいのがカプリパンツ。
足首が見える軽快なシルエットとペプラムのフェミニンさを組み合わせることで、昔の「ペプラム+細身パンツ」とは異なる、新鮮なバランスになります。
バルーンパンツも好相性。
ボリュームのある丸みを帯びたシルエットが、ペプラムのコンパクトなウエストラインと対照的。トップスとボトムのメリハリが生まれ、今っぽいスタイリングになります。
ハーフパンツなら、ペプラムを軽やかにカジュアルダウンできます。ローファーやスニーカーを合わせれば、大人っぽさを残しながら、ほどよく力の抜けたスタイルに。
そして、デニム派ならバレルデニムにも注目。
腰から膝にかけて丸みを持たせたシルエットは、ペプラムの女性らしいラインとも相性がよく、細身パンツとは違った立体的なスタイリングを楽しめます。
つまり、今のペプラムは「トップスをコンパクトにして、ボトムも細く」という昔ながらのバランスから卒業することが重要。
ボトムにボリュームを出す、丈感を変える、カジュアルな素材を取り入れる。
こうしたちょっとした変化だけでも、ペプラムは驚くほど新鮮に見えてきます。

古見えしない「選びたいペプラム」は?
合わせるアイテムだけでなく、ペプラムそのもののデザイン選びも重要です。
まず選びたいのが、短めのペプラム。
裾が長く、ヒップをすっぽり覆うようなデザインよりも、ウエスト付近から軽く広がる程度のコンパクトなシルエットのほうが、今っぽく見えます。
また、ペプラム部分があまりにも大きく広がるものより、自然なフレア感のあるデザインがおすすめ。
「くびれを強調して、裾を大きく広げる」というシルエットよりも、身体のラインを軽く整えるくらいのペプラムのほうが、現代的な雰囲気になります。
カラーも重要です。
大人っぽく取り入れるなら、ブラック、ブラウン、チャコールグレー、ネイビー、エクリュなど、甘さを感じさせにくい色が使いやすいでしょう。
さらに、ウエストの切り替え位置が高すぎないものを選ぶのもポイント。
あまりにも「くびれ」を強調したデザインは、かつて流行したペプラムを連想させやすいため、自然な位置でウエストが切り替わるものを選ぶと、より今らしく仕上がります。
まとめ
秋冬トレンドに復活しているペプラム。
ただし、昔と同じように、細身パンツやパンプス、きれいめバッグなどを合わせて全身をフェミニンにまとめてしまうと、どうしても古い印象になりやすいもの。
今っぽく着るなら、「ペプラムの女性らしさを、別のテイストで崩す」のが正解です。
マニッシュなワークパンツやバルーンパンツ、スポーティーなスニーカーやキャップ、モードなレザーアイテム、ラフなデニムなどを合わせれば、ペプラムの甘さをほどよく引き算できます。
さらに、カプリパンツやハーフパンツ、バレルデニムなど、今のシルエットを取り入れるのも効果的。
ペプラムを主役にしながら、ほかのアイテムはあえて違う方向へ振る。
この“甘さを足し算しない”スタイリングこそ、可愛すぎない、今どきのペプラム攻略法です。


