
「更年期」と聞くと、ほてりや発汗、疲れやすさ、イライラ、不眠など、ネガティブなイメージを思い浮かべる人が多いはず。
実際、更年期にはさまざまな身体的・精神的な変化が起こり、つらさを感じる女性もいます。一方で、海外の女性たちの間では、近年「更年期になって、実はラクになったこともある」「以前より自由になった」というポジティブな声も見られます。
それは、単純に身体の変化を喜ぶというより、これまで女性を縛ってきたものから少しずつ解放されていく感覚。
生理や妊娠への心配が減るだけでなく、自分の身体や人生について考え直したりするきっかけになることもあるようです。
今回は、海外SNSなどで共感を集めている「更年期のポジティブな側面」を8つご紹介します。
1.生理による体調不良に振り回されない
更年期を経て閉経すると、毎月やってくる生理から解放されます。
もちろん、更年期そのものにはほてりや睡眠の変化など別の不調が起こることがありますが、これまで生理前後に感じていた腹痛や頭痛、むくみ、眠気、気分の変化などがなくなることで、「毎月の体調の波を気にしなくてよくなった」と感じる女性もいます。
「今月はいつ生理が来る?」と予定を気にしたり、旅行やイベントの日程を調整したり、生理用品を持ち歩いたりする必要もなくなります。
特に、長年PMSや生理痛に悩んできた人にとっては、これはかなり大きな変化。
「毎月数日間、体調が落ちる」という生活から解放されることは、更年期以降の身体的なメリットのひとつといえそうです。
2.妊娠を気にせず生きられる
妊娠の可能性を気にしなくてよくなることも、更年期以降の大きな変化です。
これまで性生活のたびに避妊について考えたり、「もしかしたら妊娠しているかも」と心配したりしていた女性にとって、その不安から解放されることは少なくありません。
海外では、この変化を「自分の身体をもっと自由に楽しめるようになった」と前向きに捉える声もあります。
妊娠するための身体から卒業し、自分自身のための身体として向き合えるようになる。
更年期を「女性としての機能を失う時期」と考えるのではなく、「妊娠を気にせず、自分の人生に集中できる時期」と考えると、見え方も大きく変わります。
3.生理を気にせず、いつでも旅行に行ける
「旅行に行きたいけれど、生理と重なりそう……」
そんな心配がなくなるのも、意外と大きな自由です。
長時間のフライトや電車移動、ビーチやプール、温泉旅行などでは、生理のタイミングを気にする場面が少なくありません。
閉経後は、少なくとも「生理だから」という理由で旅行の日程を変更する必要がなくなります。
白い服を着るときも、水着を選ぶときも、旅行バッグに生理用品を詰めるときも、以前ほど生理を意識しなくていい。
「行きたいときに行く」という自由は、思っている以上に大きなものです。
これまで家族の予定や仕事を優先してきた女性にとって、50代以降は「自分が行きたい場所へ、自分のタイミングで行く」ことを楽しむ時期にしてもいいのかもしれません。
4.自分の身体を見つめ直すきっかけになる
更年期は、身体がこれまでと同じようにはいかなくなったことを実感する時期でもあります。
だからこそ、「今までの生活をこのまま続けていいの?」と、自分の身体に向き合うきっかけになることがあります。
たとえば、仕事を優先して睡眠時間を削っていた人が生活リズムを見直したり、食生活を整えたり、運動を始めたり。
若い頃は多少の無理がきいても、50代以降は「身体を酷使すること」より「身体をいたわること」に価値を感じるようになる人もいます。
「もっと頑張らなければ」から、「これからも元気でいるためには何を減らせばいい?」へ。
更年期をきっかけに、食生活や働き方、睡眠、運動などをリセットし、自分の身体と長く付き合うための生活に切り替える。
それは、これからの人生をより快適にするための転換点にもなり得ます。
5.「更年期の怒り」は、自分を守るためのサイン
更年期というと「イライラしやすくなる」というネガティブなイメージがあります。
しかし海外では、この「怒り」を単なる悪い感情として捉えず、「これまで我慢してきたことに気づくためのサイン」として考える女性もいます。
「本当は嫌なのに、ずっと我慢していた」
「頼まれたら断れなかった」
「家族や職場を優先して、自分のことを後回しにしていた」
そんな抑圧に気づいたとき、「もう無理!」という感情が出てくる。
それをきっかけに、「嫌なことは嫌と言おう」「無理なものは断ろう」と、自分の境界線を守れるようになる女性もいます。
つまり、更年期の怒りは、必ずしも「自分が嫌な人になった」ということではありません。
「私は本当はどうしたい?」と、自分の気持ちを取り戻すためのサイン。
そう考えると、これまで抑えてきた感情にも別の意味が見えてきます。
6.「若くて綺麗な女性」のプレッシャーから少し離れられる
「若く綺麗に」という“あるべき姿”をプレッシャーに感じてきた人も少なくありません。
細いほうがいい、肌がきれいなほうがいい、若く見えるほうがいい――。
そんな美の基準と、自分を比較してしまうこともあります。
ところが更年期にはそこから少しずつ離れて、そこに留まる必要はないと少しずつ思えるようになることがあります。
もちろん、美しくありたいという気持ちがなくなるわけではありません。
ただ、「若い女性のように見えること」から、「今の自分に似合うスタイル」へ。
流行を取り入れるのも、メイクをするのも、体型を整えるのも、「誰かに評価されるため」ではなく「自分が心地よくいるため」という基準に変わっていく。
若さを失うことではなく、「若くて綺麗な女性でいないといけない」ことから自由になるのです。
7.「老いて賢い人」というセルフイメージを持てる
若さが価値のひとつだった時期を過ぎると、別の魅力に目を向けられるようになります。
それが、経験や知識、判断力、落ち着きです。
若い頃には分からなかったことが分かるようになったり、人間関係で「これは無理をしなくていい」と判断できるようになったり。
失敗や経験を重ねてきたからこそ、自分に必要なものと必要ではないものを見分けられるようになります。
海外では、年齢を重ねた女性を「若さを失った人」ではなく、経験を積んだ、知的で成熟した女性として捉える考え方もあります。
「若く見えること」だけを目標にするのではなく、
「私は年齢を重ねたからこそ魅力がある」というセルフイメージを持てる。
これは、50代以降の大きな心の変化のひとつかもしれません。
8.「第二の人生」のスタートになる
そして、これらすべての変化をまとめるのが、「第二の人生」という考え方です。
生理や妊娠を気にする必要がなくなり、自分の身体を見つめ直す。
無理な人間関係や「いい人」でいることを手放し、他人の目を以前ほど気にしなくなる。
そして、「これから自分は何をしたいのか?」を考えるようになる。
子育てや仕事など、これまでの人生で大きな役割を担ってきた女性にとって、更年期は「終わり」ではなく、自分自身のために時間を使い始めるタイミングにもなります。
旅行を楽しむのも、新しい仕事を始めるのも、趣味を見つけるのも、恋愛をするのも、何かを学ぶのもいい。
「もう50代だから」ではなく、「まだ50代だから、これからできることがある」という視点です。
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更年期は、身体的には決してラクなことばかりではありません。症状の出方にも個人差があり、つらい時期を過ごす女性もいます。
「更年期は素晴らしい」と無理にポジティブに捉える必要はありませんが、ただ、その変化の中には、これまで当たり前だと思っていたことから解放される瞬間もあります。
そう考えると、更年期は自分の人生を自分のものとして取り戻していく時期ともいえるのかもしれません。



