
海外SNSでは、浪費的な「購入品紹介(Haul)」が人気な一方で、「節約チャレンジ」も数年来ずっと盛り上がっているコンテンツの一つです。
「節約」と聞くと、外食を減らしたり、買い物を我慢したりと、少しストイックなイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、海外Z世代の間では、節約は実用的なハックというよりも、「ゲーム感覚」で楽しむ意識が浸透しています。
TikTokでは「30日間服を買わない」「手持ちコスメを全部使い切る」など、自分でルールを決めて挑戦する“チャレンジ型”のコンテンツが人気です。
リアルな生活でも友人同士で洋服を交換したり、デート代を抑えながら思い出作りを楽しんだりと、お金を使わなくても充実した時間を過ごすアイデアが次々と生まれています。
節約というと実用的なアイデアやインフォメーションというイメージが先行しがちですが、海外Z世代は「どうすれば楽しく続けられるか」を重視しているのが特徴です。今回は、SNSで話題になっている海外Z世代ならではの節約チャレンジを8つご紹介します。
①「No Buy Challenge(ノーバイチャレンジ)」
海外TikTokで定番となっているのが「No Buy Challenge」。一定期間、生活必需品以外は買わないというシンプルなチャレンジです。
例えば「1か月洋服を買わない」「コスメを買わない」「カフェに行かない」など、自分でルールを決めて挑戦し、その様子をSNSで発信します。
「今日は誘惑に勝てた!」「30日達成!」とゲームのように楽しみながら取り組めるため、節約というより自己成長チャレンジとして人気を集めています。
②「Library of Things(モノの図書館)」
本を借りる図書館のように、工具やキャンプ用品、ミシン、掃除機などを貸し出す「Library of Things」も欧米では広がっています。
「年に1回しか使わないものなら買わずに借りよう」という考え方で、必要な時だけ利用できるのが魅力。物を所有することよりも、必要な時にシェアするという価値観が、若い世代を中心に支持されています。
③ 洋服を「交換」する
海外では「Clothing Swap(クロージング・スワップ)」と呼ばれる洋服交換会も人気です。
友人同士で着なくなった洋服やバッグ、アクセサリーを持ち寄り、お互いに交換するだけなので、お金をかけずに新しいアイテムを手に入れられます。
「誰かには不要でも、自分には新しい一着になる」という考え方が定着しており、女子会やホームパーティーを兼ねて開催されることも珍しくありません。
④「使い切りチャレンジ(Project Pan)」
美容好きの間で人気なのが「Project Pan」と呼ばれる使い切りチャレンジです。
新しいコスメを次々と買うのではなく、ファンデーションやリップ、アイシャドウを最後まで使い切ることを目標にします。
アイシャドウの底が見える「Hit Pan」を達成するとSNSで報告する人も多く、「使い切る達成感」がモチベーションになっています。
⑤ フリマ・ヴィンテージを活用
海外では古着やヴィンテージショップ巡りは、節約だけでなく「宝探し」としても人気です。
一点物のアイテムや憧れブランドをお得に見つけられる楽しさがあり、週末にリユースショップを巡るVlogも定番コンテンツになっています。
新品にこだわるのではなく、「お気に入りを見つけること」が重視されているのも海外らしいポイントです。
⑥「Dupes(デュープ)」を探す
「Dupes」とは、高級ブランドや人気コスメに似たデザインや使用感を持つ、手頃な価格の商品を指す言葉です。
海外SNSでは「このリップはあのデパコスにそっくり!」「このバッグは人気ブランド風」といった比較動画が数多く投稿されています。
ただ安い商品を選ぶのではなく、「価格以上の価値があるアイテム」を探すこと自体が、コンテンツとして楽しまれています。
⑦ ピクニックが大人気
友人や恋人とのお出かけも、海外Z世代は工夫して楽しみます。
スーパーやベーカリーでパンやフルーツを買って、公園やビーチでピクニックをするスタイルは定番。レストランより費用を抑えられるだけでなく、自然の中でゆったり過ごせることから人気を集めています。
おしゃれなレジャーシートやバスケットを用意して、写真映えも楽しむのが海外流です。
⑧「コーヒーデート」が主流に
恋人とのデートも、高価なディナーより「Coffee Date(コーヒーデート)」を選ぶ人が増えています。
お気に入りのカフェでコーヒーを片手に会話を楽しんだり、そのまま街を散歩したりと、お金をかけなくても充実した時間を過ごせるのが魅力です。
「一緒に過ごす時間こそが大切」という価値観が広がり、気軽に会えるデートスタイルとして定着しています。
おわりに
これらの節約術に共通しているのは、「お金を使わないこと」ではなく、「賢く、楽しく使うこと」です。
洋服を交換したり、手持ちのコスメを使い切ったり、ピクニックやコーヒーデートを楽しんだりと、アイデア次第で暮らしはもっと豊かになります。
節約を我慢ではなく、新しいライフスタイルとして楽しむ――そんな海外Z世代の発想は、今後日本でも注目を集めるかもしれません。
〈海外Z世代シリーズ〉















