
「インナーカラー」や「フェイスフレーミング」など、髪の一部分だけを大胆に明るくするデザインカラーが注目されてきた近年。そんななか海外SNSでじわじわ存在感を増しているのが、頭の上に“輪っか”のようなハイライトを入れる「Halo Hair(ハローヘア)」です。
この個性的なヘアカラーブームの導火線となったのが、フィギュアスケーターのAlysa Liu(アリサ・リュウ)。ダークな髪にミルクティー系の明るいリングを重ねた特徴的なヘアが、彼女のアイコニックなスタイルとして話題になりました。
脚光を浴びているのは、Alysa Liuだけでなく、スペインのアーティスト、Rosalía(ロザリア)や、シンガーのCaroline Polachek(キャロライン・ポラチェック)も、この“光の輪”のようなデザインカラーを取り入れてきたことで知られています。
インナーカラーよりも大胆。でも、髪全体を派手な色に染めるわけではない――。
そんな絶妙なバランスも魅力のハローヘア。今回は、その特徴や人気の背景から、日本人が取り入れやすいカラーアレンジまで紹介します。
なぜ今、ハローヘアがSNSで注目されている?
ここ数年続いてきたバレイヤージュやベビーハイライトのように、地毛になじませて自然に立体感を生む「ナチュラルなハイライト」が定番となる一方で、対極的なトレンドとなっているのが、あえてカラーの境界を見せるデザイン性の高いハイライト。
ハローヘアは、その流れを象徴するスタイルのひとつです。
頭の上に明るいラインが入るため、髪を下ろしていてもデザインが分かりやすく、写真や動画にしたときにも印象に残ります。
さらに、2000年代のMySpaceやemo、scene系のヘアカラーを思わせる要素もあり、Y2Kリバイバルとの相性も抜群。
過去の個性的なカラーヘアを、そのまま再現するのではなく、現在のファッションに合わせてミニマルに再解釈しているところも、今っぽさの理由といえそうです。
Alysa Liuのハローヘアには「年輪」という意味があった
ハローヘアを語るうえで欠かせないのが、Alysa Liuです。
彼女の特徴的なヘアは、ダークブラウンの髪に明るいブロンド系のリングを入れたもの。しかも、このカラーリングには単なるファッション以上の意味がありました。
Liuは、頭に入れたリングを木の幹にできる「年輪」に見立てています。
最初のリングを入れたのは2023年。その後、時間の経過とともに新しいリングを1本ずつ加えていくというスタイルに。つまり、リングの数が増えることそのものが、年齢や人生の時間を刻む記録になっているのです。
本人は、もともと「アライグマのようなストライプ」をイメージしていたものの、手入れの大変さを考えて現在のリング状のカラーにたどり着いたと説明しています。
そして2026年には、より明るくミルクティー系の色味にアップデート。プロのカラーリストによる施術には約5時間かかったと報じられています。
「毎年ひとつ、年輪を増やしていく」という発想が、単なる奇抜なヘアカラーを超えて、彼女自身のアイデンティティを表現するスタイルになっているのが印象的です。
そもそも「ハローヘア」とは? 可愛いよりも“かっこいい”が魅力
ハローヘアとは、簡単に言えば、頭の上部をぐるっと囲むように明るいカラーを入れるデザインカラー。
美容師が頭の形に合わせてセクションを取り、その部分をブリーチなどで明るくすることで、髪の上にリング状のラインが浮かび上がります。
名前の「Halo」は英語で「光輪」「後光」を意味する言葉。
その名の通り、頭の上に光の輪が浮かんでいるように見えるのが特徴です。
インナーカラーが「髪をめくったときに見える秘密のカラー」だとしたら、ハローヘアはもっとオープン。
髪を下ろしていてもカラーが見える。
そして、一般的なハイライトよりも「線」や「面」の存在感が強い。
そのため、ふんわり可愛いというよりは、モード、ストリート、オルタナティブ、クールといったファッションとの相性がよく、少しエッジの効いた雰囲気に仕上がります。
海外ではこんな「ハローヘア」が人気!
ハローヘアといっても、カラーやリングの太さによって印象はかなり変わります。
Alysa Liuのように、暗髪に明るいリングを重ねるスタイルはコントラストが強く、非常にアイコニック。
一方、Rosalíaはダークな髪にブロンドの“光のライン”を入れたスタイルを披露。彼女の場合は、頭頂部に入れた1本の明るいラインがポイントになっています。
さらに、Caroline Polachekも早くからハローヘアを取り入れてきた人物のひとり。
Vogueによれば、彼女は2014年頃からこのスタイルを取り入れており、髪に光や陰影を描く漫画の表現からインスピレーションを得たと語っています。
つまり現在のハローヘアは、まったく新しく生まれたというより、過去から存在していた個性的なヘアカラーが、SNS時代に再発見されているともいえます。
ハローヘアを日本人が取り入れるなら? おすすめカラー5選
海外のハローヘアはかなり大胆なコントラストが多いものの、日本人の場合は髪色や肌になじむカラーを選ぶことで、ぐっと取り入れやすくなります。
① 黒髪×ベージュのリング
最もハローヘアらしさを楽しみやすい組み合わせ。
黒髪やかなり暗めの髪をベースに、ベージュ系のリングを入れることで、しっかりコントラストを出します。
真っ白なブリーチカラーよりもベージュにすることで、少し柔らかな印象に。
モードなファッションはもちろん、シンプルな黒の服とも相性抜群です。
② ダークブラウン×ミルクティーベージュ
Alysa Liuのスタイルから取り入れるなら、この組み合わせ。
黒髪よりもコントラストが穏やかなので、ハローヘア初心者にも比較的取り入れやすいカラーです。
ミルクティー系のベージュを選ぶと、リングの存在感はありながら、全体には柔らかなニュアンスが生まれます。
「奇抜な髪色にはしたくないけれど、普通のハイライトでは物足りない」という人にも向いています。
③ ブラウン×キャラメル
もっと自然にハローヘアを楽しみたいなら、ブラウン×キャラメル。
ベースとリングの明度差を小さくすることで、遠目にはナチュラルなハイライトのようにも見せられます。
大人っぽいファッションにも合わせやすく、ハローヘアの「輪」のデザインだけをさりげなく楽しみたい人にもおすすめです。
④ 黒髪×レッド
一気にモード感を出したいなら、黒髪にレッドのリング。
ブロンド系とはまったく違う雰囲気になり、ロックやストリート、Y2K系のファッションとも好相性です。
赤を鮮やかにするほど個性的に、ボルドーやダークレッドにすれば大人っぽく仕上がります。
⑤ 黒髪×ブルー
クールな印象を狙うならブルー。
黒髪とのコントラストが美しく、ブルーの色味によって印象を変えられます。
鮮やかなロイヤルブルーならストリート感のある大胆なスタイルに。ネイビーやブルーブラックに近い色なら、さりげなく取り入れられます。
ハローヘアは「太さ」と「コントラスト」で印象が変わる
海外SNSで見るハローヘアをそのまま取り入れるのは、少しハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
そんなときにポイントになるのが、リングの太さとベースカラーとのコントラストです。
細めのリング+低めのコントラストなら、ハイライト感覚で楽しめます。
反対に、太めのリング+明暗差の大きいカラーなら、ハローヘアらしい大胆なデザインに。
また、リングを1本だけにするのか、Alysa Liuのように複数重ねるのかでも印象は大きく変わります。
自分の髪色やファッションに合わせてデザインを調整するのが、リアルに楽しむポイントになりそうです。
まとめ|「輪っか」でつくる自分だけのスタイル
インナーカラーやフェイスフレーミングなど、これまでのデザインカラーは「髪の一部分に色を入れる」ことで個性を演出してきました。
その次に登場したハローヘアは、頭の上にリング状のハイライトを描くことで、髪そのものをひとつのデザインとして楽しむスタイル。
Alysa Liuにとっては、毎年増やしていく「年輪」という意味を持つ特別なカラーであり、RosalíaやCaroline Polachekなども取り入れてきたことで、海外のヘアトレンドとして改めて注目されています。
黒髪×ベージュ、ブラウン×キャラメル、黒髪×レッドやブルーなど、カラー次第で雰囲気は大きく変えられるのも魅力。
「普通のハイライトではちょっと物足りない」という方にも。秋冬ファッションのカラーと合わせるのも素敵です。
頭に“光の輪”を描くハローヘア、次のカラーチェンジのスタイル候補になりましたら幸いです。



