
TikTokやInstagramでは今、「Fake Rich(見せかけのお金持ち)」や「Rich vs Fake Rich(本物のリッチvsフェイクリッチ)」をテーマにした投稿が大きな話題になっています。
「本当にお金持ちな人はこんな服を着る」「SNSのフェイクはここでバレる」など、海外Z世代の間では”豊かさの本当のところ”を見抜くポイントを紹介する動画が人気に。
一昔前は、高級ブランドのバッグや高級ホテル、ラグジュアリーなライフスタイルをSNSで見せることは素直に憧れの対象となった時代です。
しかしSNSは誰でもが”お金持ち”になれる場所。SNSネイティブの海外Z世代の視線は、そうした見せかけのリッチさにシビアで、本当のお金持ちかどうかを見抜こうという視点があります。
また社会にも物価高やインフレを経験し、そうした見せかけだけの豊かさに疑問を抱くのがこの世代。“自分にとっての豊かさとは?”という本質的な問いが「Rich vs Fake Rich」への関心の高まりの根底にはあるのかもしれません。
海外Z世代が重視しているのは「何を持っているか」ではなく、「どうお金を使い、どんな暮らしをしているか」という点。ブランド品を持っていても、暮らしとのバランスが取れていなければ“Fake Rich”と思われることも少なくないのが興味深いところです。
ここでは、海外Z世代がSNSで分析する「本物のリッチ」と「フェイクリッチ」の決定的な違いをご紹介していきます。
① ロゴだらけはFake?「同じ服を何度も着る人」の方がRich
以前は全身ブランドロゴでまとめたコーディネートが”お金持ち”の象徴でした。しかし海外Z世代の間では、ロゴを目立たせることよりも、上質な服を長く着続ける人の方が「本当に余裕がある」と考えられています。
TikTokでは、「同じジャケットを何年も着る」「お気に入りのバッグを毎日のように使う」といった投稿が好意的に受け止められることも少なくありません。
たくさん買って毎回違う服を着ている人よりも、一着を手入れをして長く着る方が「賢い消費=お金持ち」と評価されています。
② バッグだけ高級、服は極端にチープはFake
高級バッグを持っていても、服が妙に安っぽかったり、シワだらけ、サイズが合っていなかったりすると、「バッグだけにお金をかけている」という印象を与えてしまいます。
海外では、バッグ単体ではなく全体のバランスを見る人が多く、「高級バッグよりも、清潔感のある着こなしの方がリッチに見える」という考え方が広がっています。
ブランドよりも、サイズ感や素材感、手入れの行き届いた服装が重視されています。
③ 「家」が映らない人はFake!?
海外では、ライフスタイル全体も豊かさの一部と考えられています。
そのため、高級ホテルやブランドショップ、高級レストランばかり投稿しているのに、自宅や日常生活がほとんど登場しないアカウントには、「演出なのでは?」という声が上がることも。
一方で、整ったキッチン、お気に入りの本棚、シンプルで居心地のよいリビングなど、日常の暮らしを自然に発信している人は、「リアルで豊かな生活を送っている」と評価されやすい傾向があります。
④ ブランドバッグより「スーパーの買い物」がRich
意外かもしれませんが、海外ではスーパーでの買い物も”豊かさ”を表す要素です。
例えば、ファーマーズマーケットやオーガニック食品、新鮮な野菜や果物など、健康的な食生活にお金をかけている様子は、「自分の暮らしに投資している人」というイメージにつながります。
ブランドバッグの数より冷蔵庫の中身。毎日の生活にお金をかけられる人はお金持ちだと捉える人が多いようです。
⑤ 忙しそうなアピールはFake?
「毎日寝る時間がない」「仕事ばかりで休めない」という投稿は、一昔前なら”成功している人”の象徴でした。
しかし最近は、価値観が変わっていて、朝の散歩やピラティス、読書、カフェでゆっくり過ごす時間など、時間に余裕のある暮らしこそ豊かさだという考え方が人気です。
海外では「時間も資産」という価値観が広がり、忙しさをアピールするより、心にゆとりのある生活の方が憧れられています。
⑥ 「高そうに見える」ものばかりはFake 「質がいい」がRich
海外Z世代は、「高そうに見えるもの」よりも、「品質の良いもの」を選ぶことを重視しています。
例えば、リネン、コットン100%、ウール、レザーなど、素材や仕立てにこだわったアイテムは、ロゴがなくても高く評価されます。
さらに、毛玉がない、靴がきれい、バッグを丁寧に手入れしているなど、長く大切に使っていることも”本物のリッチ”の条件になっています。
⑦ 「見える消費」よりも「年金・投資」がRich
海外では、「投資していること」をオープンに話す若者も珍しくありません。
ブランドバッグや派手なヨーロッパ旅行より、老後資金を積み立てる、インデックス投資を続ける、将来のために貯蓄するといった”見えない資産”を持つことが、本当の豊かさと考えられています。
「今を豪華に見せる」よりも、「未来の自分に投資する」ことがリッチな価値観になっているのです。
⑧ Uberばかり使う人はFake Rich?
海外では、Uberは便利な反面、毎日利用するとかなり高額になります。
そのため、本当に経済感覚のある人は、徒歩、自転車、公共交通機関 を上手に使い分ける人も少なくありません。
「必要なときだけUberを使う」という合理的な選択が、むしろ賢いお金の使い方として評価されています。
“豊かさ”の定義は、見せる時代から上質は暮らしへ
海外Z世代が見ているのは、高級ブランドや豪華なライフスタイルそのものではありません。
大切なのは、その人のお金の使い方や暮らし方に一貫性があるかどうか。長く愛用するものがあり、健康や将来にも投資し、自分らしい生活を楽しんでいる人こそ、「本当に豊かな人」と映るようになっています。
一昔前なら誰もが憧れた”見える贅沢”が、今では「見栄を張っているだけ」と受け止められることもあります。海外Z世代の間には、豊かさとは高価なものを持つことではなく、自分の価値観に合ったお金の使い方をすることという共通認識が形成されているようです。
〈海外Z世代シリーズ〉














